ThePowerOfVoice’s diary

木村匡也(きょうや)のブログ・主にテレビに映ってない部分の話し

声のプロが教える、録音した自分の声が気持ち悪い理由!治し方

声のプロが教える、録音した自分の声が気持ち悪い理由!!!
 
 

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え!わたしの声って〜こんな声ですか?


 

自分の声を録音して聞くと、すごい気持ち悪いんですけど。全然自分の声じゃないみたい。私の声ってこんなにヘン声なんですか?といった相談を受ける。youtubeなどが流行し自分の動画をあげた人たちがショックを受けるからこの手の相談が増えるのも無理はない。

 
 
 
昭和30年代〜40年代、家庭にテープレコーダーが入ってきた頃から、この現象はずっとあった。普通の人は、自分の声を録音して聞くとそのあまりの気持ち悪さに自分の声に嫌悪感を感じるものだ。
 

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それが普通の反応です。
 
 
じゃあ、あなた方声のプロはどうなんですか?と聞かれれば
 
 
デビュー前にそんな時期もあったが、もう何千時間(あるいはもっと)もマイクに向かって発声してきたので、自分の声が気持ち悪いというフェイズ(段階)は通り過ぎてしまっている。
 

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 Pixabay
 
むしろ、自分の声を聞くときはきちんと「プロの声が出せているか?」それを確認する大切な時間なのでシビアに聞いている。自分の声に違和感がないかチェックしている。気持ち悪いはもうない。
 
 
人は誰でも自分の(録音した)声に違和感を感じる。それは耳への音の伝わり方が違うから。
 
 
よく言われていることだが、他人が聞いているあなたの声は、あなたが聞いている自分の声と「違う」 ←違うんです
 

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簡単に説明するが、音は空気を振動させながら伝わってくる。すなわち他人の声は外部から空気を振動させながら、1秒間にだいたい340mの速さであなたの鼓膜に届いてくる。
 

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これが(空気振動による音の伝わり)
 
 
自分の声は、自分の肉体の内側から色んなもの共鳴しながら鼓膜に届いてくる。特に骨を通して伝わってくる声はよりダイレクトな音で伝わってくる。頭蓋骨からダイレクトに声が響いてくる
 
 

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これが(骨伝導による音の伝わり)
 
 
 
 
 
 
普通の、自分の内側から骨を通して響いてくる声を、「自分の声」として認識している。他人にはその「響く」部分が聞こえてない。
 
ぶっちゃけていうと認識のズレなのである
 
自分の声は、自分にとってはお風呂の中で響いてる美声に聞こえているが、他人にとっては、「また下手くそが歌ってるなー」程度の普通の声にしか聞こえてないのだ。
 
あなたが思ってる美声は、他人にはそう聞こえてないのだ
 
  
音源の場所(音の出どころ)が違うと聞こえ方がぜんぜん変わってくるという体験。
 
 
日常でよくある体験で説明すると、
 
電車の中で、でっかい音で音楽を聞いているやかましい「音漏れな」人が隣にきたらどう感じるだろうか?外からシャカシャカなんとも不快なノイズが聞こえてくる。
 
その状態が「音源が外にある状態」だ。
 

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ところが、自分でイヤホンを耳に差し込んで好きな音楽を聞いているときはどうだろう?最近のカナル型イヤホンは非常に性能もいいヤツがあるね。外部から遮断され、自分の世界に入り込むことができる。メロディーを口ずさんだりしてるととても快適な気持ちになる。これが「音源が内部にある状態」だ。
 
 

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音源が内側にある場合は低音も高音も、綺麗にしっかりと耳に届いているが、音源が外にあるとある一定域の音だけが届く。しかも貧弱な音源から発生する音で耳に届くので余計に雑音に感じてしまう。

 

 

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耳の周りだけでもこれだけいろんな器官がある。それが「鳴って」いるのだ。くりかえすと
 
 
外部から鳴っている音
 VS
内部から鳴っている音
 
 
という違いなのだ。
 
では、自分の声を録音して聞いても気持ち悪くない声にすることはできるのだろうか?
 
 
 
率直にいうと出来ます!
ただし
 
時間をかけて訓練すれば出来ます!というのが正解だ。
 

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えー治るんスカ?

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プロのナレーター、声優、がその証明です。

 

我々も子供頃、初めて録音された自分の声を聞いて「わ、気持ち悪い」と感じましたが、長年に渡る仕事のおかげで、自分の聞こえてる声と録音した声を客観的に聞いて 修正、補正 出来るようになりました。

 

大丈夫です。必ず出来ます!

 

 

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 えー、治るんですか?どうやって?
 
 
 
声が変に聞こえる!というのは認識の違いなので実際に声は「へん」でも何でもないんです。
 
 
声は気持ち悪く聞こえていますが、それは異常でもなんでもないのです。本人が気持ち悪いと思ってるだけなんです。
 
 
だから「治す」という言葉は、厳密にいうと違うんですが、わかりやすいので私もタイトルで使ってしまいましたね。すいません
 
ただ、我々声のプロがやったトレーニングをやれば、客観的に声を捉えて調整し、自分の理想の声に近づけることが出来ます。間違いなく我々と同じ効果がえられます。これは保証します。
 
 
1、録音しよう
 
声は、内部からの音を聞いてばかりいては、客観的にどう聞こえているのか判断することが出来ません。恥ずかしがらずに録音して聴き直しましょう。他人と同じ条件で自分の声を聞くのです。
 
簡単すぎて、え、そんなことで声が変わる?と思うでしょうが、これが一番効果的で簡単な方法です。自分の声を録音しましょう。そして聴きましょう。
 
 
今はたくさんのICレコーダーもあり皆さん会社の会議などで使っているでしょう。自分の声を録音するのには便利です。しかしわたしは個人的にはICレコーダーはオススメしません。音の記録用に作ってあるので鳴りが悪いです。音質は iPhoneのボイスメモの方がいいと思います。アンドロ井戸、、、←持ってないのでごめんなさい。ドロイドにも類似のアプリがあるでしょう。
 
2、エコーが効いてる環境で練習する
 
自分の声は、内部から聞こえているので良く聞こえています。その良く聞こえる部分が録音してみると伝わってないことが違和感の原因の一つです。
 
カラオケなどで、自分の声にエコーがかかっていたらどう聞こえますか?エコーがかかると反響して音の幅が広がっていますのでよりいい声に聞こえてませんか?
 
エコーがかかる状況の中で聞く自分の声は、まんざらでもないでしょう? その「いい声でてるな今!」という中で徹底的に「しゃべる」練習をしましょう。
 

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それ、カラオケ歌ってるだけじゃん!
 
 
だから、しゃべる練習をしましょう。カラオケじゃなくても「お風呂」でいいんです。

注意ですが、特にマイクでしゃべると必要以上に「力む」人がいます。ダメです。喉に力を入れず、脱力してしゃべる。そして、体全体に声が共鳴するようにしゃべるポイントを見つけます。
 
力まないで「響かせる」
 
その状態で喋り続けてください。
 

 

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力まない!怒鳴らない!叫ばない!わめかない!
 
 
 
自分が成りたい声を見つけて、真似る、そして徹底的にシャドーイングする。
 
わたしはこの声のプロになった経緯が少し変わっていて、最初にラジオのDJになりました。当時は都内ではJ-WAVEが出来たばかりで。たくさんのFM局が洋楽をメインにオンエアしていました。
 
 
当然しゃべるDJにも 英語 が普通に求められました。
英語の勉強とアナウンスメントを一緒に勉強せざるを得なかった時期でした。幸いアメリカに留学していたので、英語は好きでした。
 

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DJになった以上ライバルはみんなバイリンガルです。クリスさんとかカビラさんとか、キャロルさん、大御所の小林克也さんとか。
 
そんな錚々たる面々と闘うために、一生懸命理想の声アメリカのスターDJたちに求めました。現在のようにYouTubeなどありませんから英語でしゃべっているアメリカのFMの音源を手に入れるのは非常に大変でした。
 
その頃、憧れた声といえば
ケーシー・ケイサム(全米で放送された人気番組アメリカントップ40の初代DJ)アメリカ本土でも大スターのDJでした。
 
そして、シャドー・スティーブンス(同じくアメリカン・トップ40の2代目DJ) 大きなボディで、体全体が鳴り響いている人でした。
 
ちなみに私はこのアメリカントップ40のDJコンテストで優勝して、DJデビューを果たしました。だから好きなの(笑)
 
 
この二人の声は、それこそFENが聞ける街まで行ったり、(福岡にはFENがなく佐世保か岩国に)それか、アメリカ旅行にいくついでにいっぱいテープに録音して練習テープを作ったり。
 
そんなオリジナル音源を作って、それを擦り切れるまで、何度も何度も聴きました。
 
それから、今のように豊富なサンプルがあるわけではないのでニュースキャスター、人気司会者、などの声を真似しました。
 
CBSダン・ラザー、人気司会者の ラリー・キング
 
この二人の声は人気のニュースキャスター、MCでしたので割と手に入れやすかったです。やはりビデオにとったり録音してりして徹底的に聴き込みました。
 
 
 
そして、シャドーイングです。すぐ後について発音を真似るのです。影のように付き従うのでシャドーイングです。これは効果的な英語学習として今注目されていますね。当時はそういう名前がありませんでしたが、すでに一人で、シャドーイングしていました。
 
 
まとめ
 
結局声を良くするためには、自分の声を「客観的に聞く」ことが絶対に必要です。
 
そのためには録音する、そしてそれを聞いてみる、そして修正する、補正する、、これの繰り返しです。トライアンドエラーです。
 
そのためのツールは、80年代に比べれば信じられないくらい揃っています。カンタンです。
 
 
あなたの声は必ず「理想の声」に近づけることが出来ます。
 

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そんなこと、言ったって、、、すぐできる方法はないんですか?
 
 
ありません!(笑)
 
何もアナウンサーになれ!って言ってるんじゃないんですから、そんなに時間はかかりませんよ。
アナウンサー、ナレーターは一生です。一生稽古と練習です。そんなのになる必要はありませんが、同じようなトレーニングをするんですから少しは時間がかかります。でも、やってみてください。驚くほど短い時間で出来るようになります。修正して補正して、自分で聞いても「いいな」っていう声になりますから!
 
人間は、
 
客観的に見て聞いて→補正する生き物
 
なんです。
そうやって理想に近づいていくのです。 
 
 
だから、モデルはいつも鏡をみて → なりたい自分になる
だから、役者はビデオに録画して → こう演技したい!と稽古する
 
あなたが理想の自分い近づくためには、あなたは他人からどう見えているのか?を集める必要があります。
 
それをやるってことです。難しくないでしょう?
スマホあるんだから??
 
 
 

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よし、やってみよう!
 
 
 
新しい時代「令和」は
新しい声で生きていこう!!!
 
昨日より一歩進んだあなたになるために
 
 
 
 
27話 終了